2023年7月29日・30日、8月5日・6日の4日間というかなりタイトなスケジュールでしたが、授業がない平日も含め、学生19名がそれぞれの強みを生かして、力を結集し、無事にイベントを大成功に終わらせることができました。そんな、全力で駆け抜けた4日間(実質、9日間)の私たちの物語をお届けします。

スケジュール

Day1
役割分担(全体統括、企画、広報、制作、動画記事の5つの班決め)
三班に分かれ、ゲスト3名よりインタビュー
イベントのタイトル、コンセプト、キービジュアル検討

Day2
タイトル、コンセプト、キービジュアル決定(これが大変だった!)
各班制作・企画検討に着手

Day3
「熊野の森もろおかスタイル」現地視察&インタビュー
各班制作・準備

Day4
本番!
まとめ

各班の様子

全体統括班

役割
3名の統括の中で1人は司会進行や意思決定、1人は技術ツール支援や作業環境の整備、1人はコミュニケーション特化型で全体状況把握といった役割で違うアプローチで統括業務に徹しました。3人で同じことをするのではなく、それぞれのキャラクターや強みを活かしながら進めることができました。
ビジュアル・動画・記事制作、広報、企画チームとも連携を取り、個別連絡や全体への情報共有をタイムリーに実施しました。どんなに忙しい時でもslackや対面での議論の時間を設け、何度も確認を行いプロジェクトの全体の目的を見失わないように心がけました。コミュニケーションも円滑で風通しもよい、非常に仕事のしやすいチームであったと確信しています。

制作物

  • 全体タスクのガントチャート
  • クラススケジュール
  • コンセプト収集スライド
  • 意思決定のためのアイディアボード

やってみて
統括3人とも19人という大人数に対するマネジメント業務は初めての体験が多く、かつ初対面のメンバーで、お互いどんな人柄や能力であるかも全く知らない状態からのスタートでした。
タスクの伝達に不足点があったりと他チームに迷惑をかけ反省する部分もありました。さらにコンセプト決定には最も苦労しました。ゼロイチのフェーズの作業の難しさを改めて痛感しました。しかし、すべてがいい経験となりました。自身の成長と学びにつながったと考えており、大人数で意思決定して何かを生み出すことの大変さとやりがいを同時に感じることができました。個々人ができることを考え、それぞれのスタイルで作り上げていく環境づくりこそが、全体統括で大事な部分であると考えました。これからも自身や周囲の方々との文脈に入り込み、広がりを楽しめるコミュニティデザインの考え方と行動をみがき続けていきます。また限られた時間の中、メンバー全員が最後の最後まで「いいコンテンツを作ろう!」という思いで繋がり最終的にひとつのチームとて強く結束できたことができたことが嬉しかったです。個性を活かしながら、トラブルも笑い飛ばすマインドで臨めたことが楽しかったです。

トークイベント企画班

役割
コンセプトが決定した後の、骨組み作り。
骨組み、あるいは脳と心臓部も同時に形成せねばならない役割でした。イベントの中枢部の
役割です。
また、練って、アイデア出しの繰り返しと、話し合った後には躊躇なくカットする決断力も必要
です。他人の意見を尊重しつつ、自己の意見も言える能力が必要な部署です。早急に「企画」
という立ち位置を確認し、進める、皆さんを引っ張る役割でした。

-制作物

  • 台本、名札、大まかなスケジュール表、
  • スタジオ設定、書いては消したホワイトボード(ブレス)
  • 小道具準備、衣装合わせ
  • ロケ
  • 進行表、アンケート表、「ON AIR」、シークワサーはちみつ

やってみて
・VTRはスクーリングの初日にzoomインタビューしたものを編集して使用しようとしましたが、録画が満足いくものではないと判明。やはり、現地の映像があった方がイベントにリアリティが加わり、コンテンツも充実するとの思いから、本番の前日、8月5日(土)にミソノガーデンのロケを3名で敢行しました。炎暑の中、1時間40分程度の取材でしたが、ミソノガーデンで働く皆様に歓待されて、とても良い映像を撮ることができました。

・本番では、ゲストの田代美代さんとのzoom接続がうまくいかず、田代さん、視聴者の皆様にご迷惑をおかけしました。山梨県の現地では激しい雨が降っていたとのこと。それで電波状態が悪かったようです。お天気が恨めしかったです。

・学校とゲストとの兼ね合いもあるが、こうしたイベントを成功させるには、ゲストの電波状況及び、ITスキルも事前に確認し、サポート、及び都内(今回の場合は山岳地方だったため)に止まっていただくよう、お願いすべきことでした。

広報班

-役割
主な業務はイベントの周知と集客です。Twitter、Facebook、Instagramを使用したSNSでの宣伝、校友会へのメール作成、各クラスへの告知、チラシの配布と掲示場所の検討といった活動の他、登壇者との連絡窓口としてプロフィール写真の提供依頼なども行いました。

-制作物

  • トークイベントのタイトルおよびサブタイトルの決定(制作チームと協業)
  • 広報ツール、各SNSへ掲載文章(ムサビ通信ホームページ、校友会メール、Twitter、Facebook、Instagram)
  • SNS投稿を管理するスプレッドシート
  • 活動風景の写真撮影
  • 食堂へ設置する広報ツール

やってみて
広報は初めての経験でしたが、広報の仕事は他の担当メンバーの仕事と関わりますので、とても連携が大切だと感じました。
自分自身の思いを伝えるのではなく「熊野の森もろおかスタイル」のみなさんの思いを伝えるお手伝いをするということは、使う言葉や方法でさえも熟考が必要です。視聴者へのお知らせとしてSNSなどを主に利用しましたが、有効な伝え方や文章の作り方の客観性と主体性(自分ごととして)のバランスが悩ましいところでした。実際にどう伝えることができたのかわかりませんが、イベントの告知の難しさを知りました。

また、活動内容と制作風景など視聴者に知ってもらえるようになるべく開催日まで毎日SNSを更新するように心がけました。チームメンバーからのコメント依頼のシートを作り、そこに知らせたいことを入れてもらいました。これは発信する側としてとても助かりました。
手探りながらも全体統括、企画、制作(グラフィック、動画)他の担当のメンバーたちと目的に向かってチーム一丸となれたと感じます。また今回の活動の素晴らしさをチーム全員が共感し、紹介できたことはとてもいい経験になったと思います。

制作班

-役割
今回のプロジェクトについて、制作班においては、主にトークイベントのキービジュアルや、広報用のチラシ・ポスター・SNS用バナーやアイコン、またイベント当日に使用されるサムネイル・アイコン・クレジット・待機中画面などの制作を担当しました。また、他チームと連携し、制作物を明確にタスク化して分担して作業を行いました。

-制作物

  • トークイベントのキービジュアル
  • 広報用SNSに使用されるアイコン、バナー、webアイキャッチ
  • 学内の生徒に向けたチラシ、ポスター
  • イベント当日に使用されるMC背景、サムネイル、待機中画面、クレジット画面

-やってみて
今回の制作では、まずはじめに、クラスメイトが考案したビジュアルを参考にして、イメージ作りをするという方法を採用しました。その中で、熊野の森もろおかスタイルの印象に似合う背景ビジュアルと、その活動内容を連想させるような円状のイラストとをメインとして、キービジュアルを制作しました。そして、広報やトークイベントなどに使用される制作物に関しては、そのキービジュアルを下地として制作しています。
メインとなるキービジュアルは、熊野の森もろおかスタイルを連想させるイメージを維持し、意見を出し合いながら度々修正を重ね完成を目指しました。最終的には、空・草木・土を連想させる背景に、ヨコハマ・農園・人のつながりを表現している円状のイラストと、緑色で統一したロゴや文字などを組み合わせて、朗らかな雰囲気を感じさせるようなビジュアルになりました。そして、サブメインとなるアイコンには、上記の印象を崩さないような、手のひらの上で苗を持つビジュアルを制作しました。
全体を通して、色々な人たちの意見を聞きながら作品を制作したことで、スピーディーに質良く作業を進行できました。また、制作途中に上原先生より「ビジュアルに記載されている情報の位置がバラバラで、視線が散ってしまう」というアドバイスを頂いたことで、最終的に情報がまとまったビジュアルに仕上げることができたと思います。
制作チームとしては技術不足により動画作成にあまり貢献することができなかったのが反省点です。動画チームに静止画の素材を提供するにとどまりました。制作チームと動画チームの連携を強化できると更に良かったと思います。

動画記事制作班

-役割
イベント用動画の作成と、アーカイブサイト用の記事作成を担当。

-制作物

  • イベント用動画 8本(OP、ゲスト紹介、CM2本、取材動画、授業風景、エンドロール、お礼動画)
  • アーカイブサイト掲載用の記事全般

-やってみて
制作する動画の本数は多かったのですが、使用できる素材がほぼなく、悩みました。
ですが、手持ちの素材をどう生かすか、どう見せれば効果的かなど、ただ、今ある素材を繋げるのではなく、見る人に何を届けたいかを意識して、制作することができたと思います。
また、今回はイベント当日にロケにも行かせていただき、生の映像を撮ることができ、活動の魅力や、ゲストの方々の魅力を動画を通じて、視聴された方々にお届けすることができました。

動画・記事制作班は人数が少なかったのですが、メンバー全員で協力し、事前に役割分担をしっかりと決め、スケジュールを意識し動くことを心がけました。トークイベントで使用する動画から、ゲスト紹介、アーカイブとして掲載する記事制作など、多岐にわたる制作物を作る必要があるため、正直休む暇もなく忙しかったです笑 しかし、お陰で授業によりコミットすることができ、メンバー全員が達成感を得ることができました。

また、メンバーの中には、動画制作ソフトを全く触ったことがない人もいましたが、慣れているメンバーにアドバイスをもらったり、合間の1週間で独学で学んだり(!)、その姿に他メンバーも感動し、色々な学びを得ることができました。